2016年11月16日水曜日

次世代Reaxysがリリースされました


Reaxys(リアクシス)は、 CrossFire Beilstein(有機)/Gmelin(無機、金属錯体)、Patent Chemistry Database といった、エルゼビアの定評ある3つの化学データベースを統合した、合成研究者のための化合物・反応データベースです。
使いやすいインターフェースとユニークな合成計画などの機能を搭載しています。


2016年10月17日より、次世代Reaxysがリリースされました。 主な改善点は次の通りです。
  • インタフェースの刷新:検索条件を入力しやすい、よりシンプルかつ洗練されたWebインタフェースへの変更
  • アジア特許の収録:日本・韓国・台湾・中国の特許データの収録を開始
  • 収録対象雑誌の増加:新たに約14,000誌のジャーナルのデータ収録の開始

新バージョンのURLは、https://new.reaxys.com です。 なお、現行バージョンは、2017/6/30まで利用できます。 

収録コンテンツ

  • CrossFire Beilstein (有機化合物世界最大のファクトデータベース)
    • 収録期間 1771年以降
    • 冊子体のBeilstein Handbook of Organic Chemistryの後継
    • 有機化合物の構造・反応・実測物性値・薬理活性・環境毒性データ

  • CrossFire Gmelin (有機金属、および無機化合物のファクトデータベース)
    • 収録期間 1772年以降
    • 冊子体のGmelin Handbook of Inorganic and Organometallic Chemistryの後継
    • 無機化合物・有機金属化合物の物性・構造・合成法

  • Patent Chemistry Database
    • 収録期間 1976年以降
    • 世界知的所有権機関(WIPO)、米国特許商標庁(USPTO)、ヨーロッパ特許庁(EPO)の化合物の構造・反応・物性値、実験項、NMRスペクトルデータ
    • C07(有機化学)、A01N(消毒薬、殺虫剤、除草剤)、A61K(医薬品、歯科用又は化粧用製剤)、C09B(染料)

特徴

  • 3つの実績のあるデータベースを統合して、同時検索を実現
  • 5億を超える実測物性値や薬理活性データを収録
  • 合成法・物性のファクトデータの調査(フルテキストへのアクセス不要)
  • 目的化合物を出発点に合成経路を逆合成的に計画できる合成計画ツール搭載
  • 質の高い雑誌・特許から、専門家が実用的価値を持つ実験データを厳選して収録
  • 検索結果が表形式で一覧表示されるため、比較・検討が容易
  • ウェブベースの直感的で使いやすいインターフェース
  • 同時アクセス制限なし
  • 学内からの利用の場合に、Link@東邦の利用。

・ブラウザ要件

Internet Explorer, FireFoxおよびGoogle Chromeに対応しておりますが、Internet Explorerに関しては9以上が要件となります。

・構造式エディタ

Javaを要件としないMarvin JSを採用しています。Google ChromeがJavaをサポートしていないことや、Javaに起因した障害やアクセス速度の低下を勘案し、今後もReaxysにおいてはJavaを要件としないシステム構築を継続する予定とのことです。